私達は2015年1月に三次SL保存会として発足し、SL48650号機の整備・美装を続けています。40数年放置してあった車体を再整備し、静態保存機としては国内トップクラスまでになっています。イベント時の一般開放では、汽笛吹鳴やブレーキ等駆動部の体験が出来ます。

~三次市 物の怪ミュージアム に展示されている SL48650号機~
映画やテレビアニメで放映された『鬼滅の刃』無限列車のモデルになった蒸気機関車の同型機です。

(鉄道省・日本国有鉄道)蒸気機関車 8620型 (通称 ハチロク)
1914~29年に672両生産:日本初の本格国産量産型・旅客牽引用テンダー式蒸気機関車

・ボイラー圧力:13kg/㎠  火格子面積:1.63㎡  煙管 大:17本 小:91本
・炭水車  重量:34.5t  石炭積載量:6t  水槽容量:13㎥  最高速度 95㎞/時
■車歴

1921年11月28日 運用開始 名古屋局管内 ~1931年1月 糸魚川庫~金沢庫
1935年11月 小郡庫~1938年4月 津和野区~1949年8月 下関区~1965年10月三次区
1970年12月9日 福塩線最後の貨物列車を牽引
1970年12月15日 三江南線で本機最後の運行 軌道検測車を牽引
1971年3月8日 老朽化の為、廃車
1972年3月17日 旧三次市文化会館に搬入・展示
2019年4月26日 三次もののけミュージアム開館 同敷地に展示

大正10年11月11日汽車製造会社大阪工場で製造されました。当時としては動輪の直径が1600mmと比較的大きくて牽引力も強く、性能も最高時速95㎞/hを誇り、しかも炭水車(テンダー)を備えることで、長距離を無停車で走行できる花形機関車として親しまれ、製造以来日本各地に配置され、昭和46年(1971年)まで芸備線や福塩線の客車や貨物を 牽引し、県北の為に働きました。三江線で軌道検測車を牽引したのが最後の運行でした。廃車後は旧JR三江線・尾関山駅まで別の機関車に牽引され、そこで機関車部と炭水車に分離した後、トレーラーで現在地に運ばれました。 昭和47年(1972年)の深夜作業でした。
■保存されている本機の仲間
北海道2両(8622・48624)青森2両(48640・78653)山形県1両(68691)千葉県2両(58680・58683)東京都1両(8620)愛知県1両(58623)福井県1両(28651)京都府1両(8630)奈良県1両(78675)香川県1両(58685)徳島県1両(68692)福岡県1両(78626)長崎県1両(88622)熊本県1両(58654)宮崎県1両(48647)
※8630と58654は動態保存中